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2021年06月08日

『青天を衝け』第10回―安藤信正について

隅田川花火大会(向島方面)


皆さんこんばんは。
今回は令和3年の大河ドラマ『青天を衝け』第10回に関しての楽しみ方を解説したいと思います。

大河ドラマを見てみたけれど、歴史もよくわからないし、どう楽しんでいいのかわからない
歴史には興味あるけど、自分では積極的に勉強する気になれない、という方必見です!

【『青天を衝け』の楽しみ方】
・第1回―渋沢家について ・第2回―身分秩序について
・第3回―平岡家について ・第4回―阿部家について
・第5回―藤田家について ・第6回―美賀君の血筋
・第7回―井伊家について ・第8回―岩瀬忠震の出自
・第9回―安政頃の西郷吉之助


まずはあらすじ。

文久元(1861)年、江戸に出た従兄・尾高長七郎(満島真之介)の影響を受けた渋沢栄一(吉沢亮)は、父・市郎右衛門(小林薫)に懇願し、1か月との約束で江戸へ行く許しを得た。

江戸で栄一は、先に出てきていた長七郎や従兄の渋沢喜作(高良健吾)らとともに大橋訥庵(山崎銀之丞)の思誠塾を訪れた。

その夜、長七郎、喜作に教えを請う栄一だったが、同じく思誠塾に出入りする河野顕三(福山翔大)の言った「草莽の志士」という言葉に感銘を受け、この日から「草莽の志士になる」と決心するのであった。

栄一は血洗島に戻り、14代将軍・家茂に降嫁する皇女・和宮(深川麻衣)が岡部領を通るという話を聞いた。

和宮通過のための準備に使役される栄一は、またしても「世の中がおかしい」と感じるのであった。

その後、長七郎が血洗島に戻ってきた。

長七郎は、老中・安藤対馬守信正を討ち、成功の暁には切腹するという。

それを聞いた兄・尾高惇忠(田辺誠一)と栄一は長七郎の暴挙を止めた。

そして惇忠は、幕府を転覆させることを決意した。

ということで、


<第10回「栄一、志士になる」の感想>


この回も面白かったです。

桜田門外の変を経て、坂下門外の変に到るまでの異常な空気感というか、まるで戦争に向かうときのような何かに憑りつかれたような空気感がよく描かれていたと思います。

この頃の江戸の混乱について、「神の国に異人を入れた天罰だ」という大橋訥庵に対して「なら、どうして神様は神風を起こしてくれねえんだい?」と切り込む栄一は爽快でしたね。

この手の話は未だに語られますが、根拠不明ですよね。

世の中には科学で説明できないことも起こりますが、基本的に因果関係の論理は通っています。

ある特殊な力をもった人にだけわかるとか、「神様がおっしゃっています」とか、因果関係の説明に納得できないことは信じてはいけません。
※その「因果関係の説明」が論理的ではないのに、なぜか多くの人に信じられてしまう場合も多いので厄介です。
「西の空に雨雲があるから、明日は雷だ」みたいな、一見論理が通ってそうでよく考えると論理的でない言説が意外とまかり通っています。


そして、「安藤対馬守を斬る」という長七郎を止める惇忠と栄一はアツかったですね。

長七郎が坂下門外の変に参加しないことはわかっていましたが、ハラハラしましたw

<第10回の楽しみ方―安藤信正について―>


今回は、大橋訥庵や河野顕三に目の仇にされていた安藤対馬守信正について書こうと思います。

対馬守の家である三河安藤家の大元は、前九年の役で滅んだ安倍氏までさかのぼるとされています。


前九年の役関連の記事:
庄司浩『辺境の争乱』

同関連記事:
『麒麟がくる』第43回―波多野家について

同関連記事:
穴八幡宮


前九年の役で討死した厨川次郎安倍貞任の子孫としては、戦国時代、出羽国で勇名を馳せた安東侍従愛季やその子・秋田城介実季が有名ですが、三河安藤氏はその安東家(安藤家)の嫡流を称しています。

侍従愛季らの安東家とはかなり前に分かれた家で、厨川次郎貞任の子の代に分かれたと言います。

その安藤家がどういう経緯か三河国に流れ、安藤家重の代に松平次郎三郎広忠に仕えています。

家重は安祥城にいましたが、織田右府信長の父・備後守信秀に攻められ討死しています。


安祥城関連の記事:
これぞ徳川家の柱石・三河武士の死にざまだ!!(山岡荘八『徳川家康』第2巻)

同関連記事:
『麒麟がくる』第9~10回―土岐一族とは/織田家の血縁関係

同関連記事:
ビジネスに活かす戦国合戦術⑥桶狭間の合戦


また、家重の子・基能は三方ヶ原の戦いで討死しています。


三方ヶ原の戦いに関連する記事:
苦難の時代の幕開け―山岡荘八『徳川家康』第5巻

同関連記事:
ビジネスに活かす戦国合戦術⑫三方ヶ原の合戦

同関連記事:
ビジネスに活かす戦国合戦術(19)第二次高天神城の合戦


その子、帯刀先生直次は東照大権現徳川家康の側近として活躍し、初代紀州藩主・徳川権大納言頼宣の附家老として紀州田辺藩の藩祖となっています。

紀州安藤家についての関連記事:
武士道を追究したい人はコレ!!津本陽『名臣伝』

今回話題となった安藤対馬守信正は、帯刀直次の子孫ではなく弟・対馬守重信の子孫にあたります。
※この系統の安藤家、つまり対馬守信正の系統には祖母の家の血が入っているため、筆者とは遠縁に当たります。

その対馬守家は他の大名家と同様に転封を繰り返し、対馬守信正の頃には陸奥磐城平藩を治めていました。
※磐城平藩と言えば映画『超高速!参勤交代』で有名ですが、映画の頃の藩主は内藤家です。

対馬守信正は井伊掃部頭の強硬路線から穏健路線へと切り替え、掃部頭によって罷免されていた人物を起用し公武合体政策などにより幕府の再生に努めました。

しかし、ドラマで描かれたように一部の志士から誤解とも言える批判を受け、坂下門外の変で襲われることとなります。

その後、隠居・謹慎を言い渡され藩主を子、そして甥に譲り、戊辰戦争では新政府軍と戦っています。

そして明治改元を迎え、明治4(1871)年に死去します。

こんな感じで、ドラマの背景にある知識が分かるとドラマをもっと楽しめます!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

以下もご覧ください!

※トップ画像はイメージです。

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・尾高 長七郎 (氏不明) 弘忠
・渋沢 栄一(栄二郎、栄一郎) 源 美雄
・渋沢 市郎右衛門 源 元助(美雅)
・渋沢 喜作(成一郎) 源 英明
・大橋(清水) 順蔵 (氏不明。清原?紀?) 正順(号訥庵)
・河野 顕三 越智 通桓
・征夷大将軍(将軍家) 徳川 内大臣(通称不明) 源 朝臣 家茂(慶福)
・安藤 対馬守(通称は鉄之進、鉄之介) 安倍 朝臣 信正(信睦、信行)
・尾高 新五郎 (氏不明) 惇忠
・厨川次郎 安倍 貞任
・安東 侍従(通称不明) 安倍 朝臣 愛季(近季)
・秋田城介(安東、伊駒) (通称は藤太郎) 安倍 朝臣 実季
・安藤 (官職・通称不明) 安倍 家重
・松平 次郎三郎 源 広忠
・織田 前右大臣兼前右近衛大将(通称は三郎) 平(藤原、忌部) 朝臣 信長
・織田 備後守(弾正忠。通称は三郎) 藤原(忌部) 朝臣 信秀
・安藤 (官職・通称不明) 安倍 基能
・安藤 帯刀先生(通称は彦兵衛、彦四郎) 安倍 朝臣 直次
・征夷大将軍(将軍家) 徳川 太政大臣(通称は次郎三郎) 源 朝臣 家康
・安藤 対馬守(通称は彦十郎、五左衛門) 安倍 朝臣 重信
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

参考
ぴえーるのテレビブログ
日本歴史時代作家協会 公式ブログ
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↓時代背景のイメージを感じられたかなと思ったら下記リンクのドラマガイドなどでドラマの内容を復習してみてください!




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Posted by 鷲谷 城州 (旧通称:壮介) at 20:00│Comments(0)テレビ
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