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2021年05月03日

『青天を衝け』第5回―藤田家について

千波湖・桜川


皆さんこんばんは。
今回は令和3年の大河ドラマ『青天を衝け』第5回に関しての楽しみ方を解説したいと思います。

大河ドラマを見てみたけれど、歴史もよくわからないし、どう楽しんでいいのかわからない
歴史には興味あるけど、自分では積極的に勉強する気になれない、という方必見です!

【『青天を衝け』の楽しみ方】
・第1回―渋沢家について ・第2回―身分秩序について
・第3回―平岡家について ・第4回―阿部家について


まずはあらすじ。

嘉永7(1854)年、血洗島の渋沢栄一(吉沢亮)の姉・なか(村川絵梨)に縁談がもたらされた。
しかし、叔母のまさ(朝加真由美)は縁談相手の家が「狐憑き」の家だと言い、破談にした方がいいという。

そのことでなかはふさぎ込み、呆然として歩く様子が目撃されるようになった。

この頃各地で地震が頻発しており、下田沖に停泊していたロシア軍艦が転覆した。

ロシア人を助けようという阿部伊勢守正弘(大谷亮平)に向かい、徳川権中納言斉昭(竹中直人)は夷狄を皆殺しにせよというが、藤田東湖(渡辺いっけい)は「夷狄にも家族や友人がいる」と諫言した。

そんな東湖の「諍臣」としての姿に平岡円四郎(堤真一)は感銘を受けるのであった。

一方、血洗島では栄一の叔母・まさが修験者たちを連れて栄一の家にやってきた。

姉・なかの件でお祓いをしてもらうという。

修験者一行の口寄せによると渋沢家には無縁仏がいるそうで、それを祀るため祠を建てた方がよいと言われた。

集まった村人たちは納得しかけるが、栄一が矛盾を突いたことで修験者たちの嘘が発覚し、ことなきを得るのであった。

翌1855(安政2)年、江戸を大地震が襲い、徳川斉昭の諍臣であり友であった藤田東湖が犠牲となった。
斉昭は慟哭するのであった。

ということで、


<第5回「栄一、揺れる」の感想>


非常に面白い回でした!

渋沢家内で悪役を引き受けてくださっている渋沢まささんのお陰で非常に面白くなっています。

勝手な決めつけで栄一の姉・なかの縁談をぶっ潰し、挙句の果てに修験者を連れてきて嘘の口寄せに栄一の家を巻き込むところでしたw

栄一の機転により修験者の嘘が発覚し、危機一髪で渋沢家は騙されずに済みましたが、こういった話は現代でもよくあることですね。
※下記ゆーくんままさんの記事によると、上記修験者騒動は、栄一が矛盾点を突いたことも含めて史実であるそうです。

何か悪いことが立て続けに起こって精神的に参っていると騙されやすくなってしまいますが、相手が言っていることがわからなかったら質問した方がいいです。

どうしてそうなるのか?

その結果、どうしてそうなるのか?
どういう理屈でそういう結論になるのか?

「自分は頭が悪いから」とか妙な謙遜をする必要はなく、自分が理解できるまでとことん突き詰めた方がいいです。

「あの人は頭がいいから、きっと確かなことを言っているに違いない」とか、「あの人はいい人だから、我々を騙そうとするなんて考えられない」なんて遠慮は無意味です。

自分が理解できるまでとことん突き詰め、説明してくれない人、納得のいく説明のできない人は信用してはいけませんw
※相手が自分を騙そうとしていなくても、相手がすでにだれかに騙されている可能性もあります。

<第5回の楽しみ方―藤田家について―>


今回は、水戸烈公斉昭の諍臣であり、安政江戸地震で惜しくも亡くなった藤田東湖の藤田家について調べてみたいと思います。

東湖の父・幽谷は商家の出でしたが、学問で身を立て士分に取り立てられています。

しかし東湖の曽祖父・与左衛門は元々百姓の出で、商家に奉公してのれん分けを許されて商人として身を立てました。

つまり東湖の藤田家は百姓の血筋なのですが、当時から「小野篁の末裔」という話があったようです。

この話はかなり信憑性が低く、東湖自身も完全に信じていたわけではないようですが、僕自身の感想としては一概に嘘とも言い切れないと思っています。

というのも、関東(武蔵国)には平安~室町時代に勢力をもっていた武蔵七党のひとつ猪俣党の一族である「藤田氏」がいるからです。

※武蔵七党…他に「横山党」、「児玉党」、「村山党」、「野与党」、「丹党」、「西党」がいます。「村山党」、「野与党」などが外れて「綴党」、「私市党」がカウントされる説もあります。

猪俣党は小野篁の末裔を称しており、藤田家の祖と一致します。

※東湖の祖先が、猪俣党藤田家の祖が小野篁だと知っていて仮冒した可能性は十分にあります。

その藤田家の中でも有名な人物に能登守信吉がいます。

能登守の父は右衛門佐康邦(一説によると祖父、もしくは叔父)といい、後北条家の家臣でした。

右衛門佐は北条左京大夫氏康の子・安房守氏邦を婿養子に迎えているので(※)、能登守と安房守は義兄弟にあたります。

※氏邦の「邦」は藤田家の「邦」を継いだものと思われます。


北条安房守についての関連記事:
合戦における戦術について⑩御館の乱

同関連記事:
合戦における戦術について⑧三増峠の合戦


その安房守氏邦は上野に勢力をもった能登守信吉らと敵対し、能登守は武田家臣である真田安房守昌幸の調略を受け入れ真田安房守に沼田城を引き渡し、自身は武田家臣となっています。


真田安房守の関連記事:
『真田丸』、とりあえず見ていられる!

同関連記事:
『真田丸』1~5話


武田家の滅亡後、能登守は滝川左近一益に仕えますが、天正10(1582)年の本能寺の変後は越後に奔り上杉弾正少弼景勝に仕えています。


関連記事:
天目山の戦いから学ぶ―撤退のベスト・タイミングとは

本能寺の変関連の記事:
『麒麟がくる』第44回―南光坊天海について

同関連記事:
本能寺の変に学ぶ―覚悟を決める


その後、関ヶ原合戦時には弾正少弼改め中納言景勝の軽挙を諫め、大坂城の徳川内府家康への弁明に努めますが、上杉家内部から徳川家への寝返りを疑われます。

結局上杉家へ帰参することはかなわず、そのまま徳川家臣となっています。


東湖がこの藤田能登守の末裔だという説は全くありませんが、同族である可能性があります。

そして、東湖以外にも常陸藤田家からは尊王の志士が多数輩出されているようです。

彼らが、和平を目指して徳川内府に協力した藤田能登守の一族かもしれないと思うと皮肉な縁を感じます。

こんな感じで、ドラマの背景にある知識が分かるとドラマをもっと楽しめます!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

以下もご覧ください!

※トップ画像はイメージです。

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・渋沢 栄一(栄二郎、栄一郎) 源 美雄
・阿部 伊勢守(通称は四郎五郎) 阿部 朝臣 正弘
・徳川(水戸) 権中納言(通称は敬三郎) 源 朝臣 斉昭
・藤田 虎之助(虎之介、武次郎、誠之進) 小野? 彪(号東湖、梅庵)
・平岡(岡本) 円四郎 源?(清原?) 方中
・藤田 熊之介(与介、次郎左衛門) 小野? 一正(号幽谷)
・藤田 与左衛門 小野 (諱不明)
・左大弁 小野 朝臣 篁(参議篁)
・藤田 能登守(通称は弥六郎) 小野 朝臣 信吉
・藤田 右衛門佐(通称不明) 小野 朝臣 康邦
・北条 左京大夫(通称は新九郎) 平 朝臣 氏康
・北条(藤田) 安房守(通称は新太郎) 平(小野) 朝臣 氏邦
・滝川 左近将監(通称は彦右衛門) 紀 朝臣 一益
・上杉(長尾) 中納言(弾正少弼。通称は喜平次) 藤原(平) 朝臣 景勝(顕景)
・徳川 内大臣(内府。通称は次郎三郎) 源 朝臣 家康
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

参考
ゆーくんはどこ?
ぴえーるのテレビブログ
日本歴史時代作家協会 公式ブログ

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Posted by 鷲谷 城州 (旧通称:壮介) at 20:00│Comments(0)テレビ
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