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2021年04月21日

『青天を衝け』第3回―平岡家について

江戸の街並み


皆さんこんばんは。
今回は令和3年の大河ドラマ『青天を衝け』第3回に関しての楽しみ方を解説したいと思います。

大河ドラマを見てみたけれど、歴史もよくわからないし、どう楽しんでいいのかわからない
歴史には興味あるけど、自分では積極的に勉強する気になれない、という方必見です!

【『青天を衝け』の楽しみ方】
・第1回―渋沢家について ・第2回―身分秩序について


まずはあらすじ。

嘉永6(1854)年、父・渋沢市郎右衛門(小林薫)に連れられ江戸を訪れた栄一(吉沢亮)は、人の多さと町の様子に「この町は商いでできてる!お武家様がまるで脇役だ!」と感動を口にした。

それを「聞き捨てならねえ」と咎める武士がいた。
平岡円四郎(堤真一)であった。

血洗島では丹精込めて育てた藍葉が虫に食われるという災厄に見舞われていた。
残っている藍葉ではとても生計が成り立たないため、市郎右衛門は上州へ藍葉の買い付けに向かった。

血洗島に残った栄一は、何とか父の助けになりたいと、信州に藍葉の買い付けに行かせてくれと母・ゑい(和久井映見)に懇願する。

栄一の懇願に心を打たれたゑいは、栄一にへそくりを託し、信州へと見送った。

江戸城では将軍家・徳川左府家慶(吉幾三)が亡くなった。

父・徳川斉昭(竹中直人)に次期将軍にと薦められていた七男・刑部卿慶喜(草彅剛)はそれを断った。
父の傀儡とされることを見抜いていたのである。

そんな慶喜の行く末を心配した斉昭は慶喜に直言の臣をつけようと画策し、名前が挙がった人物が平岡円四郎であった。

ということで、




<第3回「栄一、仕事はじめ」の感想>


サクセスストーリーは見ていて面白いですね!

主人公が基本的に明るくパワフルな物語は楽しいです。

栄一が信州で藍葉の見立てをするシーンは少しドキドキしましたが、適格な品評に農民が次々と藍葉を持ち込むシーンはわくわくしました。

これも、後の渋沢栄一の活躍の布石となるシーンですね。

そして出ました。
平岡円四郎。

平岡円四郎と言えば、今までは徳川慶喜襲撃事件で殺された人物として名前が挙がるくらいでしたが、このドラマでは主人公たちを繋ぐ重要な立ち位置にいますね。

関連記事:
『西郷どん』、岩倉具視が残念(第26~30回)

今までは名前こそなんとなく知ってはいましたがよく知らず、何となくいけすかない人物という印象をもっていました。

しかし、今回のドラマで描かれているのはちゃきちゃきの江戸っ子で、気風のいい下流旗本として登場しました。

最初の江戸のシーンで着流しで現れた時は「武士が着流し?おかしくね?」と思っていましたが、貧乏旗本であればありえなくはない気がしました。

もう情が入り始めているので、慶喜襲撃事件の時は涙腺がもつか心配ですw

<第3回の楽しみ方―平岡家について―>


今回は、今後の活躍が期待され、視聴者の涙腺を決壊させること受け合いの平岡円四郎の平岡家について調べてみました。

結論から言うと、円四郎が実際にどの平岡家の出身なのかはわかりませんでした。
繋がりがわからないんです。

ですが、平岡家には以下のような血筋があり、円四郎がこの平岡家のいずれかの名跡を継いでいる可能性が高いのではないかというのが筆者の想像です。


【①伊予平岡家】

伊予の戦国大名・河野家の家臣・平岡大和守房実の一族として有名ですね。

平岡大和守は天文~元亀頃に活躍し、衰退する河野家の中で村上水軍などと姻戚関係を結んで主家を支えました。

大和守の子・遠江守通倚は羽柴秀吉の四国征伐の後、主君・河野伊予守通直に同行し、小早川中納言隆景の配下となっています。

関連記事:
一宮城の戦いに学ぶ―キレた勢いで行動してはいけない

また、遠江守と同じく大和守の子である直房は伊予に残り、関ヶ原の合戦時に毛利方(西軍)として藤堂家・加藤家の領地を攻めていますが、結局敗退し、その後は毛利家に仕えたようです。

この一族は大和守の代に突然史料に登場する一族で、その来歴は不明です。
また、遠江守や直房以降の経歴・子孫は不明です。


【②清和源氏頼光流平岡家】

清和源氏・左馬権頭源頼光の子孫である溝杭下野守頼資の末裔である資光なる人物が河内国平岡に住み、「平岡」を名字としたのが始まりのようです。

その子孫は甲斐に移住したようで因幡守良清の代になって武田左京大夫信虎に仕え武田家臣として活躍し、武田家の滅亡後は徳川家に旗本として仕えたようです。


関連記事:
各合戦の動員人数について(13)上条河原の合戦

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円四郎の家がこの平岡家であった場合、渋沢家も甲斐武田家臣だったわけですから不思議な縁があったのかもしれませんね。
※円四郎は岡本家からの養子なので、平岡家との血のつながりは不明です。

関連記事:
『青天を衝け』第1回―渋沢家について


もう一つの流れは戦国ファンにはお馴染み、「平岡」と言えばこの人w

平岡石見守頼勝ですねw

この人物は関ヶ原合戦時に小早川金吾中納言秀秋を寝返らせた人物として有名です。


関連記事:
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出自は上記・因幡守良清と同じ清和源氏頼光流の溝杭家です。

石見守の代までは「溝杭」を名乗ったり「平岡」を名乗ったり混在していたようですが、石見守の代に「平岡」に定着したようですね。

石見守は諸国を流浪していましたが、関白太政大臣羽柴秀吉に見いだされ羽柴家臣となり、後に金吾中納言の家老となりました。

上記のように関ヶ原の戦場で金吾中納言に徳川家への与力を進言しました。

金吾の乱心後も小早川家へ忠義を尽くし、金吾死後は大御所・徳川太政大臣家康に仕え美濃徳野1万石の大名となっています。

しかし、孫の頼重の代で家督争いが起こったほか頼重の不行跡により改易となり、子孫は旗本として存続しています。


以上のように、「平岡」の名字をもつ一族はいくつかの流れがありますが、個人的には因幡守良清の流れなのではないかと思っています。

というのも、石見守頼勝の流れですと6,000石の大身となりますが、円四郎はどう見ても貧乏旗本であり、6,000石もあるようには思えないからですw
(それ以上の史料的根拠がある訳ではありません)

こんな感じで、ドラマの背景にある知識が分かるとドラマをもっと楽しめます!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

以下もご覧ください!

※トップ画像はイメージです。

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・渋沢 市郎右衛門 源 元助(美雅)
・渋沢 栄一(栄二郎、栄一郎) 源 美雄
・平岡(岡本) 円四郎 源?(清原?) 方中
・征夷大将軍(将軍家) 徳川 左大臣(幼名は敏次郎) 源 朝臣 家慶
・徳川(水戸) 権中納言(通称は敬三郎) 源 朝臣 斉昭
・徳川(一橋、水戸、松平) 刑部卿(幼名は七郎麻呂) 源 朝臣 慶喜(昭到) 
・平岡 大和守(通称不明) (氏不明) 朝臣 房実
・平岡 遠江守(通称不明) (氏不明) 朝臣 通倚(通房)
・関白 羽柴 太政大臣(通称は藤吉郎) 豊臣(平、藤原) 朝臣 秀吉
・小早川(毛利) 中納言(通称は又四郎) 平(大江) 朝臣 隆景
・平岡 (官職・通称不明) (氏不明) 直房
・左馬権頭(通称不明) 源 朝臣 頼光
・溝杭 下野守(通称不明) 源 朝臣 頼資
・平岡 (官職・通称不明) 源 資光
・平岡 因幡守(通称不明) 源 朝臣 良清
・武田 左京大夫(字不明) 源 朝臣 信虎
・平岡 石見守(通称は藤蔵) 源 朝臣 頼勝(重定)
・小早川(羽柴・木下) 権中納言兼左衛門督(金吾中納言。幼名辰之助) 豊臣(平) 朝臣 秀秋(秀俊、秀詮)
・征夷大将軍(将軍家) 徳川 太政大臣(右近衛権少将、左近衛大将、内大臣。通称は次郎三郎) 源 朝臣 家康
・平岡 (官職・通称不明) 源 頼重
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

参考
ゆーくんはどこ?
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Posted by 鷲谷 城州 (旧通称:壮介) at 20:00│Comments(0)テレビ
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