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2021年03月12日

『麒麟がくる』第41回―赤井悪右衛門について

満月
István MihályによるPixabayからの画像


皆さんこんばんは。
今回は令和2年の大河ドラマ『麒麟がくる』第41回に関しての楽しみ方を解説したいと思います。

大河ドラマを見てみたけれど、歴史もよくわからないし、どう楽しんでいいのかわからない
歴史には興味あるけど、自分では積極的に勉強する気になれない、という方必見です!

【『麒麟がくる』の楽しみ方】
・第1~2回 ・第3~4回
・第5~6回 ・第7~8回
・第9~10回―土岐一族とは/織田家の血縁関係 ・第11~12回―なぜ朽木谷か?/信長家臣団の萌芽
・第13~14回―戦国最強の傭兵団/村木砦の戦い ・第15~16回―織田一族の関係性/新九郎高政の重臣たち
・第17~18回―斎藤家の血族関係/永禄元年までの織田家 ・第19~20回―足利将軍家の動き/桶狭間の戦い
・第21回―松平蔵人の親族
・『麒麟がくるまでお待ちください』第2~3回―斎藤道三二代説/前田利家の生涯
・『麒麟がくるまでお待ちください』第4回―羽柴藤吉郎の名称
・総集編第1回 ・第22回―三好氏の血縁関係
・第23回―三好氏の血縁関係(2) ・第24回―剣豪の系譜
・第25回―朝倉氏の系譜・第26回―摂関家の系譜
・第27回―会合衆とは何者か? ・第28回―摂津晴門とは何者?
・第29回―押領と何か・第30回―三淵氏の来歴
・第31回―浅井家の来歴 ・第32回―森可成とは?
・第33回―延暦寺の歴史 ・第34回―松永弾正の出自
・第35回―細川藤孝について ・第36回―足利家について(1)
・第37回―足利家について(2) ・第38回―斎藤内蔵助について
・第39回―原田備中守について ・第40回―松永弾正の茶器


まずはあらすじ。

天正6(1578)年、丹波国衆を次々と降していく明智十兵衛(日向守)光秀(長谷川博己)。
引き立てられてくる国衆たちに丹波の再興を託し解放するが、彼らのバックに将軍家・足利権大納言義昭(滝藤賢一)がいることを知るのであった。

京都の自邸の戻った十兵衛は、羽柴筑前守秀吉(佐々木蔵之介)の訪問を受ける。
播磨へ出陣する前にあいさつに訪れたという秀吉に対し、十兵衛は一言釘をさす。
十兵衛が松永弾正久秀(吉田鋼太郎)から名器・平蜘蛛を受け取ったという情報を掴み、織田前右大将信長(染谷将太)に告げ口をしたのは秀吉だったのだ。

十兵衛は、安土城に向かい信長に平蜘蛛を見せた。
平蜘蛛をもつ者は「いかなる折も誇りを失わぬ者、志高き者、心美しきものであるべき」という久秀の言葉を伝えるが、信長はその平蜘蛛を売るという。

その後、帝(坂東玉三郎)に謁見する十兵衛。
帝は、月へ上って閉じ込められてしまった「桂男」の話を引用し、信長が「桂男」とならないようしかと見届けよ、と十兵衛に命じるのであった。

ということで、




<第41回「月にのぼる者」の感想>


非常に面白かったです!

松永久秀の遺した「平蜘蛛」を巡って張り詰める信長と十兵衛。

その緊張感も素晴らしかったですし、今回は十兵衛を貶めて信長に取り入るという悪役を担っている秀吉をやり込めたのも痛快で楽しかったですw

秀吉についての関連記事:
小牧長久手の戦いに学ぶ―勝ちすぎてはいけない

同関連記事:
賤ケ岳の戦いに学ぶ―相手の心に寄りそう

同関連記事:
山崎の戦いに学ぶ―大事なことをひとつ決める

そして何より新しかったのは、帝が「桂男」の話を持ち出して十兵衛に自分の考えを示唆するところ。

帝は決して直接的な行動は示しませんが、聞く者によっては「帝をないがしろにする信長を、場合によっては取り除け」と穏やかに言っているようにも聞こえ、崇高さと恐ろしさを感じました。

あんなに神々しい帝を演じた坂東氏の演技には驚嘆しました。

残すところ数回というこのタイミングで、クライマックスの本能寺の変に向けてじわじわと、そして矛盾しているようですが「急速に」緊張感を演出する今回の大河には脱帽です!

関連記事:
本能寺の変に学ぶ―覚悟を決める

<第41回の楽しみ方―赤井悪右衛門について―>


今回は、十兵衛の丹波攻めでちらっと登場した丹波国衆のうち、赤井悪右衛門直正についての概要を書きたいと思います。

ドラマ中でも触れていましたが、丹波という土地は京都に近いせいで足利将軍家の家臣、丹波守護の家臣、国人と、それぞれの一族が入り乱れて争っている土地でした。

参考記事:
らいそく

京都の政争の影響も色濃く受けるため、明智十兵衛による支配を受けるまで統一らしい統一はなされませんでした。

「丹波の赤鬼」赤井悪右衛門はそんな丹波国衆のうち、氷上郡に勢力をもった赤井家の次男坊でした。

荻野家に養子に入っていたため「荻野悪右衛門」の名でも知られています。
※赤井家は鎮守府将軍・源頼信の三男で信濃井上家、安芸井上家等の祖である井上三郎頼季の末裔とされています。
※大河ドラマ『毛利元就』では安芸井上氏の井上河内守元兼を片岡鶴太郎氏が演じていましたねw


天文23(1554)年、外叔父(母方の叔父)・荻野秋清を殺害して黒井城を奪うという悪行をやったため、「悪右衛門」の通称で呼ばれるようになったそうです。

弘治3(1557)年、兄が討ち死にしたため、赤井家を継いだ甥を助けて各勢力と戦います。
※この頃から名字を「荻野」から「赤井」に戻したようです。

永禄13(1570)年に一度織田上総介信長に降服しているのですが、後に自領に侵入してきた山名氏を追い、逆に居城を奪ったことで山名氏が上総介に救援を求めたため、織田家と対立することになります。

※上総介の丹波攻略命令は、赤井悪右衛門討伐が目的だったとされています。

また、前関白・近衛左府前久の妹を正室にした縁で、左府を何度か受け入れており、『麒麟がくる』で描かれたのはおそらくこの時の「さき様」だと思われます。

将軍家・足利義昭との関係も深く、将軍家の挙兵時に上洛して加勢するという噂もあったようですが、実現しませんでした。

明智十兵衛の丹波平定戦では十兵衛を破っていますが、天正6(1578)年に病死してしまい、そのことで赤井家は凋落していきます。

これがきっかけで丹波国衆は一気に勢力を弱めていき、明智十兵衛による丹波攻略が加速していくのでした。

参考記事:
戦国武将録

悪右衛門の子は伊勢津藩の藤堂家に仕え、子孫は明治維新を迎えて現代まで続いています。

こんな感じで、ドラマの背景にある知識が分かるとドラマをもっと楽しめます!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

以下もご覧ください!

※トップ画像はイメージです。

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・明智(惟任) 日向守(通称は十兵衛) 源(大神) 朝臣 光秀
・征夷大将軍 足利 権大納言(通称不明) 源 朝臣 義昭(義秋、一乗院覚慶)
・羽柴(木下) 筑前守(通称は藤吉郎) 平(豊臣) 朝臣 秀吉
・松永 弾正忠(または弾正少弼。通称は不明) 藤原(源?紀?) 朝臣 久秀
・織田 前権大納言兼前右近衛大将(通称は三郎) 平(藤原、忌部) 朝臣 信長
・方仁(諡号:正親町帝)
・赤井(荻野) 悪右衛門 源 直正
・鎮守府将軍 源 朝臣 頼信
・井上(乙葉) 掃部助(通称は三郎) 源 朝臣 頼季
・井上 河内守(通称は弥坂兵衛) 源 朝臣 元兼
・荻野 (官職・通称不明) 源 秋清
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

参考
ぴえーるのテレビブログ
telling,
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次回は『麒麟がくる』第42回について。

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Autumn Crazy / SLEEPY HOLLOW










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Posted by Sosuke Washiya at 20:00│Comments(0)テレビ
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