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2021年02月20日

『麒麟がくる』第38回―斎藤内蔵助について

坂本城の石垣


皆さんこんばんは。
今回は令和2年の大河ドラマ『麒麟がくる』第38回に関しての楽しみ方を解説したいと思います。

大河ドラマを見てみたけれど、歴史もよくわからないし、どう楽しんでいいのかわからない
歴史には興味あるけど、自分では積極的に勉強する気になれない、という方必見です!

【『麒麟がくる』の楽しみ方】
・第1~2回 ・第3~4回
・第5~6回 ・第7~8回
・第9~10回 ・第11~12回
・第13~14回 ・第15~16回
・第17~18回 ・第19~20回
・第21回―松平蔵人の親族
・『麒麟がくるまでお待ちください』第2~3回―斎藤道三二代説/前田利家の生涯
・『麒麟がくるまでお待ちください』第4回―羽柴藤吉郎の名称
・総集編第1回 ・第22回―三好氏の血縁関係
・第23回―三好氏の血縁関係(2) ・第24回―剣豪の系譜
・第25回―朝倉氏の系譜・第26回―摂関家の系譜
・第27回―会合衆とは何者か? ・第28回―摂津晴門とは何者?
・第29回―押領と何か・第30回―三淵氏の来歴
・第31回―浅井家の来歴 ・第32回―森可成とは?
・第33回―延暦寺の歴史 ・第34回―松永弾正の出自
・第35回―細川藤孝について ・第36回―足利家について(1)
・第37回―足利家について(2)


まずはあらすじ。

天正2(1574)年、三淵弾正左衛門尉藤英(谷原章介)は、明智十兵衛光秀の居城・坂本城にいた。

将軍家・足利権大納言義昭(滝藤賢一)の挙兵に従い織田弾正大忠こと参議信長(染谷将太)に敵対したため、居城の伏見城を破却されたのである。

一度は十兵衛や弟・細川民部大輔藤孝(眞島秀和)らとともに三好家の城を攻めたが、結局許されず、義昭への忠義を貫き切腹していった。

十兵衛はそのことで信長に抗議するもかなわず、今度は河内にて三好・本願寺連合軍と対峙する。

坂本城へ戻った十兵衛を待っていたのは、稲葉伊予守良通入道一鉄(村田雄浩)の家臣、斎藤内蔵助利三(須賀貴匡)であった。
利三は、一鉄の横暴に耐えられず逃げ出してきたという。

十兵衛に仕えたいという利三を迎えた十兵衛は、信長に、利三を一鉄の下に返せと命じられる。
それを固辞した十兵衛は、信長に丹波攻略命令を下される。

十兵衛は丹波攻略の準備のため、丹波へ潜入するのであった。

ということで、




<第38回「丹波国略命令」の感想>


とても面白かったです。

三淵藤英のエピソードも、斎藤利三のエピソードもしっかりと描かれましたね。


関連記事:
大河ドラマを楽しむ方法(23)(『麒麟がくる』第30回)


しかし、どんどん力をつけて大物になっていく信長と、昔と変わらず信長に異見する十兵衛の間に徐々に溝ができてきた気がしました。

信長が三淵を切腹させたことで反感をもつ十兵衛。

稲葉の下に戻ったら斬られるであろう利三を、それをわかっていて敢えて稲葉の下に返せという信長に反感を重ねる十兵衛。

さらに、関白前左大臣二条晴良(小藪千豊)と接近する信長を心配する正親町天皇。

蘭奢待の一件と重ねて、信長の行きすぎを心配する正親町天皇ですが、先ほどの十兵衛の信長に対する反感の芽と正親町天皇の信長を抑えようとする気持ちが、本能寺の変への伏線としてしっかり描かれていました。


関連記事:
『麒麟がくる』第15~16回―織田一族の関係性と斎藤新九郎高政の重臣たち

関連記事:
『麒麟がくる』第26回―摂関家の系譜


<第38回の楽しみ方―斎藤内蔵助について―>


今回はようやく登場した斎藤内蔵助利三(以下「内蔵助」)について書きたいと思います。

内蔵助はこの後の丹波攻めで十兵衛の重臣として活躍し、本能寺に変でも事前に十兵衛に計画を打ち明けられたうちの1人として有名です。


関連記事:
本能寺の変に学ぶ―覚悟を決める


内蔵助の父が誰かということについては諸説あるのですが、血筋としては斎藤山城守利政入道道三が乗っ取った斎藤家の出自ではあるようです。

参考記事:
大河ドラマを楽しむ方法(12)(『麒麟がくるまでお待ちください』第2~3回)

参考記事:
『麒麟がくる』第17~18回―斎藤家の血族関係と永禄元年までの織田家


母についても諸説あるのですが(※1)、一応ここでは通説の蜷川新右衛門(※2)親順の娘という説を採ることとします。
※1…下記「ゆーくんはどこ?」さんは内蔵助の母が、十兵衛の妻である妻木煕子の姉であるという説を採られています。となると、内蔵助は十兵衛の甥ということになります。

※2…蜷川親順の通称は定かではないのですが、一休さんでお馴染みで親順の曽祖父に当たる親当、親順の子・親世、その子・親長の3名はすべて「新右衛門」を名乗っているので、親順の通称も「親右衛門」と考えてまず間違いないと思われます。


内蔵助の前半生には諸説ありますが、一説によると幕府の奉公衆だったという話があります。
※年代としては長良川の戦い(弘治2(1556)年)の前後であるようですので、通説としては足利権大納言義昭の家臣となった十兵衛とは時間的に隔たりがあります。


参考記事:
『麒麟がくる』第15~16回―織田一族の関係性と斎藤新九郎高政の重臣たち

関連記事:
ビジネスに活かす戦国合戦術⑤長良川の合戦


その後、斎藤治部大輔義龍(高政)を経て稲葉一鉄に仕えますが、上記のように一鉄の下を逃げ出して十兵衛に仕えることになりました。

そして面白いのがその血縁ですね。

内蔵助の母は、内蔵助の父とされる伊豆守利賢に離縁されてしまい、十兵衛と同じ土岐源氏の一族であり幕府奉公衆であった石谷兵部大輔光政に再嫁しています

その娘、つまり内蔵助の異父妹はなんと、四国の雄・長宗我部宮内少輔元親(以下「宮内」)の正室となっており、嫡子・弥三郎信親を生んでいるんです。


関連記事:
一宮城の戦いに学ぶ―キレた勢いで行動してはいけない

関連記事:
合戦における戦術について⑰四万十川の合戦

関連記事:
合戦における戦術について⑯安芸城の合戦


実はこれを斡旋したのは十兵衛だと言われており、織田参議信長の命で長宗我部宮内との交渉窓口に立った十兵衛が、宮内の懐柔策として行ったと言います。
※この明智―長宗我部ラインと羽柴―三好ラインの対立が本能寺の変の原因となったというのが本能寺の変の「四国説」です。

そして、内蔵助の娘のお福は稲葉一鉄の子・兵庫頭重通の養子となり、さらに後、春日局と呼ばれ将軍家・徳川左近衛大将家光の乳母となった話は有名ですね。

こんな感じで、ドラマの背景にある知識が分かるとドラマをもっと楽しめます!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

以下もご覧ください!

※トップ画像はイメージです。

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・三淵 弾正左衛門尉(または弥四郎) 源 藤英
・明智 十兵衛 源 光秀
・征夷大将軍 足利 権大納言(通称不明) 源 朝臣 義昭(義秋、一乗院覚慶)
・織田 参議(通称は三郎) 平(藤原、忌部) 朝臣 信長
・細川 兵部大輔(通称は与一郎) 源 朝臣 藤孝
・稲葉 伊予守(通称は彦六郎) 越智(橘) 朝臣 良通(一鉄)
・斎藤 内蔵助 藤原 朝臣 利三
・関白 二条 前左大臣(通称不明) 藤原 朝臣 晴良
・方仁(諡号:正親町帝)
・斎藤 山城守(通称は新九郎) 藤原 朝臣 利政(道三。他多数)
・蜷川 新右衛門(?) 物部 親順
・蜷川 新右衛門 物部 親当
・蜷川 大和守(通称は新右衛門) 物部 朝臣 親世
・蜷川 新右衛門 物部 親長
・斎藤(一色) 治部大輔(通称は新九郎) 藤原(源) 朝臣 高政(義龍)
・斎藤 伊豆守(通称は右衛門尉) 藤原 朝臣 利賢
・石谷 兵部大輔(通称不明) 源 朝臣 光政
・長宗我部 宮内少輔(土佐守。通称は弥三郎) 秦 朝臣 元親
・長宗我部 弥三郎 秦 信親
・征夷大将軍 徳川 左近衛大将(通称不明) 源 朝臣 家光
・稲葉 兵庫頭(通称は勘右衛門) 越智(橘) 朝臣 重通
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

参考
ゆーくんはどこ?
歴史上の偉人、有名人と子孫の大百科
ぴえーるのテレビブログ

↓時代背景のイメージを感じられたかなと思ったら下記リンクのドラマガイドなどでドラマの内容を復習してみてください!




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Posted by Sosuke Washiya at 20:00│Comments(2)テレビ
この記事へのコメント
こんにちは!
斎藤利三と明智光秀、長宗我部元親とを繋ぐ土岐氏ラインが伏線となる『四国説』は
本能寺の変の直接の動機として、最有力だと思います!

三好と秀吉の瀬戸内ラインが
毛利攻略に有効である以上、合理的な信長は秀吉を優遇するだろうし、長宗我部征伐に反対すれば光秀と言えども許されないでしょうね。
Posted by ゆうくんまま at 2021年02月27日 14:20
ゆうくんままさん、こんばんは!

四国説、僕も一番有力だと思っています。
他の「怨恨」とか「陰謀」説は感情とか倫理観に依存する気がするので、不確定要素が多すぎる気がするんですよね。

それこそ合理的説明がつかない気がします。

それに比べると四国説は戦略的・政治的利害関係が明確で、信長も秀吉も光秀も合理的でごく自然な流れの中で動いた結果が本能寺の変だと言える気がするんですよね。
Posted by 鷲谷 壮介 at 2021年02月27日 21:08
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