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2021年01月19日

『麒麟がくる』第34回―松永弾正の出自

東大寺 二月堂


皆さんこんばんは。
今回は令和2年の大河ドラマ『麒麟がくる』第34回に関しての楽しみ方を解説したいと思います。

大河ドラマを見てみたけれど、歴史もよくわからないし、どう楽しんでいいのかわからない
歴史には興味あるけど、自分では積極的に勉強する気になれない、という方必見です!

【『麒麟がくる』の楽しみ方】
・第1~2回 ・第3~4回
・第5~6回 ・第7~8回
・第9~10回 ・第11~12回
・第13~14回 ・第15~16回
・第17~18回 ・第19~20回
・第21回
・『麒麟がくるまでお待ちください』第2~3回
・『麒麟がくるまでお待ちください』第4回
・総集編第1回 ・第22回
・第23回 ・第24回
・第25回・第26回
・第27回―会合衆とは何者か? ・第28回―摂津晴門とは何者?
・第29回―押領と何か・第30回―三淵氏の来歴
・第31回―浅井家の来歴 ・第32回―森可成とは?
・第33回―延暦寺の歴史


まずはあらすじ。

元亀2(1571)年、織田弾正大弼信長(染谷将太)の命で延暦寺を焼き討ちした明智十兵衛光秀(長谷川博己)。

信長の命に背いて女子供を逃がすも、信長に手柄を認められて近江・志賀郡2万石の地を与えられた。

一方、将軍家足利権大納言義昭(滝藤賢一)は仏教の権威である延暦寺を焼き払った信長に恐怖を感じた。

信長と距離を取るために義昭の腹心である摂津掃部頭晴門(片岡鶴太郎)は、大和の筒井順慶(駿河太郎)を幕府に近づけた。

信長が支持するのは松永弾正久秀(吉田鋼太郎)。

久秀と敵対する順慶を幕府が支持すれば、自ずと信長は幕府と対立し、孤立するだろうという目算である。

それを察知した十兵衛は、何とか久秀と順慶の対立を避けるべく、今井宗久(陣内孝則)宅にて2人を引き合わせるのであった。

ということで、




<第34回「焼き討ちの代償」の感想>


下記ブログさんも指摘されていますが、いろいろと頓珍漢な回でしたね。

まずは、延暦寺焼き討ち時に十兵衛が女子供を助け、それを正直に信長に報告したにもかかわらず武功第一とされ滋賀郡2万石を賜っている点。

良心的に解釈して、覚恕と摂津晴門の悪だくみを察知したことや、ドラマには描かれなかった活躍があるのかもしれませんが、ちょっと納得いかない部分ですね。

関連記事:
ビジネスに活かす戦国合戦術⑭叡山焼き討ち

あとは、十兵衛は幕臣のはずなのに信長から領地を賜っていることに違和感を感じてしまいます。

そして、久秀と順慶の会見も極めて不自然でしたね。

2人を和睦させたいのはわかりますが、大和の戦は首謀者2人が話したら「ハイ、解決!」となるような戦でもなく、「会ったところで…?」という「?」でいっぱいでしたね。
※ここに駒(門脇麦)が噛むのも解せませんねw

ただ、よかった部分もあります。

延暦寺焼き討ちを受けての足利義昭の態度ですね。

敵となれば仏教の権威でもお構いなしに焼き尽くす信長の所業を見れば、いつか自分もやられると思いますよね。

それをあおる摂津晴門もよかったですし、義昭と信長との決別への道程が丁寧に描かれていると感じました。

また、上記のような不備や前回のような時系列の逆転等は気になりますが、松永久秀離反の過程についても摂津の謀略で信長の勢力を削ぐために画策された、という描き方は理屈が通っていてよかったと思います。

参考記事:
『麒麟がくる』第33回―延暦寺の歴史

<第34回の楽しみ方―松永弾正の出自―>


出演回の多い松永弾正ですが、今まで不思議とその出自について書いたことがなかったので、今回ようやく取り上げようと思います。

松永弾正久秀と言えば、昔は「梟雄」と呼ばれ、その悪逆非道振りが面白おかしく取り上げられたりもしていました。
※『信長の野望 覇王伝』では合戦の最中にすぐ裏切るキャラでしたw

関連記事:
信長の野望 嵐世記(7)

関連記事:
信長の野望/嵐世記(13)最終回

関連記事:
信長の野望 嵐世記(12)

松永弾正の悪事としては、

①将軍家足利左中将義輝の殺害。

参考記事:
大河ドラマを楽しむ方法(17)(『麒麟がくる』第24回)

東大寺大仏殿への放火。

関連記事:
大河ドラマを楽しむ方法(16)(『麒麟がくる』第23回)

③主家であった三好家を裏切り、織田家についた。

織田家を二度も裏切って、最後は名器平蜘蛛を道連れに爆死した。

ってな感じでしたが、最近は①②と④の一部を否定する説が有力となっていますね。

①に関しては、上記『麒麟がくる』で描かれたように「義輝殺害には関与していない」という説が有力になってきています。

②に関しては『麒麟がくる』ではやったことになっているようですが、最近は大仏殿を焼いたのは三好三人衆で、しかもわざとでなくて失火であった、という話を聞くようになりました。

④に関しては織田家を二度も裏切って平蜘蛛を道連れにした話は変わりませんが、爆死していないということになってきていますね。


というわけで、松永家の来歴です。

本人は、藤原氏や源氏を名乗っていたそうです。

しかし、実際は平安時代の僧で紀氏の一族である僧・真済の子孫ではないかということです。

真済が若狭国司となった際、若狭の地名を取って松永氏を称したのが始まりだそうです。
※筆者の家も紀氏ですから同族ということになりますが、上記「梟雄」の印象もあってちょっと複雑な気持ちです。

その後、戦国時代の弾正久秀に至るまでの来歴は不明です。

弾正久秀本人は山城国・岩清水八幡宮近辺で活躍していたという説があり、畿内で力をもった三好筑前守長慶の祐筆となったそうです。
※筆者はただならぬ縁を感じて戸惑っていますw

16世紀半ばごろから頭角を現し始めたようで、三好家臣ながら足利左中将義輝の御相伴衆となっています。

永禄4(1561)年には三好筑前守の弟・十河又四郎一存が、永禄6(1563)年には筑前守の子・孫次郎義興が、永禄7(1564)年には筑前守の弟・安宅摂津守冬康が相次いで亡くなっています。

松永弾正はそれらの事件に暗殺、もしくは讒言などで関わったとされ、三好家の乗っ取りを狙って弱体化を謀ったという説があります。

参考記事:
大河ドラマを楽しむ方法(15)(『麒麟がくる』第22回)

その後、三好筑前守が死に、足利左中将義輝が暗殺されると大和を拠点として力をもちますが、足利左馬頭義昭を奉じて上洛した織田上総介信長に臣従します。

それ以降はドラマで描かれた通りです。

斎藤道三と並んで戦国二大梟雄として有名だった松永弾正久秀ですが、上に書いたように、最近その評価が見直されつつあります。

関連記事:
大河ドラマを楽しむ方法(9)(『麒麟がくる』第17~18回)

関連記事:
大河ドラマを楽しむ方法(12)(『麒麟がくるまでお待ちください』第2~3回)

だいぶ悪いことをしているのになぜか憎めないキャラクターだった松永弾正ですが、「本当は悪いことはそんなにしていない」という最近の再評価に少しさびしさを感じる今日この頃ですw

こんな感じで、ドラマの背景にある知識が分かるとドラマをもっと楽しめます!

というわけでまだまだ説明したいことはたくさんありますが、今回は以上です!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

以下もご覧ください!

※トップ画像はイメージです。

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・織田 弾正大弼(通称は三郎) 平(藤原、忌部) 朝臣 信長
・明智 十兵衛 源 光秀
・征夷大将軍 足利 権大納言(通称不明) 源 朝臣 義昭(義秋、一乗院覚慶)
・摂津 掃部頭(中務大輔。通称不明) 藤原(中原) 朝臣 晴門(晴直)
・筒井 権少僧都(通称不明) 大神 朝臣 藤勝(藤政。入道順慶)
・松永 弾正忠(または弾正少弼。通称は不明) 藤原(源?) 朝臣 久秀
・曼殊院門跡 北野天満宮別当 天台座主 後奈良天皇皇子(諱不明。入道覚恕)
・征夷大将軍(将軍家) 足利 左近衛中将(略称「左中将」。通称不明) 源 朝臣 義輝(義藤)
・(通称・官職不明。若狭守?) 紀 朝臣 (諱不明。入道真済)
・三好 修理大夫(筑前守。通称は孫次郎) 源 朝臣 長慶
・十河 讃岐守(通称は又四郎) 讃岐(源) 朝臣 一存
・三好 筑前守(通称は孫次郎) 源 朝臣 義興
・安宅 摂津守(通称は神太郎) 源(紀?橘?) 朝臣 冬康
・斎藤 山城守(通称は新九郎) 藤原 朝臣 利政(道三。他多数)
(長井 新九郎 藤原 規秀)
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

参考
今日は何の日?徒然日記
ぴえーるのテレビブログ
歴史上の偉人、有名人と子孫の大百科


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Posted by Sosuke Washiya at 20:00│Comments(0)テレビ
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