2016年05月02日
『真田丸』第11~15回―現代劇か歴史劇か

皆さんこんばんは。
連休ですね。(ここの部分でいうことがなくなってきています 笑)
さて、今回は大人気大河ドラマ『真田丸(さなだまる)』の第11回~15回についてです。
まあ、僕はまだ「面白い」と思う方が勝っているので見続けているのですが、それにしても「三谷節」というか、現代劇的なコメディタッチのアレンジが多すぎる!
というのも、第11回で室賀正武(むろが まさたけ)(西村雅彦氏)が殺されたシーンでの「きり(長澤まさみ氏)」の振る舞いを見て、どうにもイラついてしまいます…
真田昌幸(さなだ まさゆき)(草刈正雄氏)らが謀って、室賀正武を暗殺するかしないか、非常に繊細な場面で「きり」のような粗雑な人物が、真田信之(さなだ のぶゆき)(真田洋(ひろし)さん)が「戻れ!」と言っているにもかかわらず戻らずにその場に居合わせて、実際に室賀を殺すことになった途端大騒ぎするって…僕としては見ていてイライラするだけでいらない要素です><
真田昌幸についてもっと知りたい方は、下記リンクをクリックしてください:
第二次上田城の戦いに学ぶ―「負けない戦」の大切さ
こうやきもきするのは脚本家のペースに乗っている証拠なのかもしれませんが、僕としては「きり」はまったくいなくて問題ないキャラクターだと思うのです。
以前にも述べましたが(※)、僕は大河ドラマに硬派な「歴史上の出来事の映像での再現」を求めているので、わかりやすい現代劇的要素とか、ギャグとか求めていないんですよ。
(ですが、まだ期待もあるので見続けます 笑)
上記※印の記事を読みたい方は、下記リンクをクリックしてください:
『真田丸』は失敗か?(6~7話)
他の『真田丸』関連の記事:
『真田丸』、松代藩の偉人佐久間象山(最終回)
同関連記事:
『真田丸』、伊達政宗の天下取り(第49回)
そういった意味で、逆に期待に応えてくれたのが第13回「決戦」の第一次上田合戦(うえだがっせん)で、城門から真田昌幸が登場したときには心が奮えました(いい歳したおっさんが 笑)。
あれはカッコよかったが、いかんせん、僕は徳川(とくがわ)贔屓なので、あの鳥居元忠(とりい もとただ)と大久保忠世(おおくぼ ただよ)の無様な描き方はがっかりしました><
二人とも相当な武人なので、多少カッコよく描いてくれてもよかったのでは?
そして、もうひとつよい点。
それは、現代劇的アレンジをしているにもかかわらず、意外と時代考証をしっかりやっている点。
顕著なのが「名前」の呼び方。
当時の武士や公家の名前は
「苗字+通称(仮名:けみょう=呼び名)/官職名+氏(うじ=血族名)+姓(かばね→任官している場合のみ。多くは「朝臣(あそん/あそみ)」)+実名(漢字二字で三~四音の名)」
というのが一般的で(このころの徳川家康で言うと、「徳川 三河守 源 朝臣 家康」となる)、名前を呼ぶときは基本的に二番目の「通称(仮名)」か「官職名」を用い、いちばん最後の「実名」で名前を呼び合う習慣は一般的ではありませんでした(目上の人が呼ぶときや、儀式、署名のときなどに使用)。
だから、真田信繁を「信繁、信繁」と呼ぶのは当時の習慣に反していて、劇中で呼ばれているように「源次郎、源次郎」と呼ぶのが一般的。
というわけで、他の歴史ドラマもこれを見習って、「通称(仮名)」もしくは「官職名」で人物を呼ぶようにしてほしい 笑
(あとは、キャスト表示にずっと「羽柴秀吉」と出ているのもいい。「豊臣」は「氏(うじ)」で「羽柴」が「苗字」なので、上の様式だと秀吉の正式名は「羽柴 (関白)太政大臣 豊臣 朝臣 秀吉」となる)。
とまぁ、いろいろ言っていますが、今後の展開にはまだ期待しています!
参考
上田の様子です。
たんとびん
真田昌幸役、草刈正雄氏のブログについて
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Posted by 鷲谷 城州 at 22:06│Comments(0)
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