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2008年10月15日

『関八州古戦録』

小田原城
《令和5年9月11日更新》

こんばんは。
今回は『関八州古戦録(かんはっしゅうこせんろく)』という本についてです。

これは、享保(きょうほう)11年(1726年)に槙島昭武(まきしま・てるたけ)という人がまとめた軍記物(ぐんきもの)で、天文(てんぶん)15年(1546年)の河越の夜襲(かわごえのやしゅう)から、天正(てんしょう)18年(1590年)の小田原北条氏(おだわら・ほうじょうし)滅亡までの間の関東(かんとう)での戦闘について書かれたものです。


↓こちらの書物について書いています。


関八州古戦録 (1981年) (教育社新書―原本現代訳〈28,29〉)




まず「関八州」とはなんぞやという話ですが、(上に書いてしまいましたが)今で言う「関東(かんとう)」のことですね。寸分の狂いもなく「関東」そのものですから、1都6県のことです。
なぜ「八州」かというと、旧国名(きゅうこくめい)で数えると上野(こうづけ)、下野(しもつけ)、常陸(ひたち)、武蔵(むさし)、下総(しもうさ)、上総(かずさ)、安房(あわ)、相模(さがみ)で八カ国あったからですね。
この本は別名で『関東古戦録』ともいうらしいですし(こちらの名前がホンモノという説も)。

で、この本は原本は古文書(こもんじょ)ですが、僕に、大学の授業以外で古文書を読み解く気力があるわけもなく、当然訳本を読みました。教育社新書で、霜川遠志という方の訳です。

関東の歴史観光スポットについて気になった方は、下記リンクをタップしてください:
関東の歴史観光スポットについて

内容の方は、信憑性はそれほどないということで中身を史実だと思って読んではいけません。
あくまで「軍記物」なのでフィクションとして楽しみましょう。
大体の戦闘があったこと自体は史実であるようですが、中には実際はなかったといわれる戦闘についても書かれているようです(下に書いた、「河越の夜襲」についても夜襲自体が本当にあったかは疑わしいそうです)。

まぁ、史実であろうとフィクションであろうと、戦国(せんごく)時代マニアにとっては垂涎(すいぜん)物の内容です。
「河越の夜襲」について少し書くと、当時武蔵河越城〔今の埼玉県川越市(さいたまけん・かわごえし)〕を守っていた小田原北条氏家臣(かしん)福島綱成(くしま つなしげ)〔のちの北条綱成〕が、古河公方足利晴氏(こがくぼう・あしかが はるうじ)の軍に囲まれ、窮地に陥ったところを、北条氏康(うじやす)が知略を使って晴氏軍を破り、綱成の部隊を助け出したというお話です。


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各合戦の動員人数について(5)川越城の合戦

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河越城の戦いから学ぶ―基準を満たすまで手綱を緩めてはいけない


そんなようなことが、つまり北条、上杉(うえすぎ)、武田(たけだ)の三つ巴や国府台(こうのだい)の合戦、天目山(てんもくざん)(正確にいうと関東ではありませんが)、小田原征伐などのさまざまな合戦のことが延々と書かれています。


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とにかく戦国時代が好きな人にはお勧め。
それ以外の人はまったく興味がわかない代物だと思います(笑

参考
そこに城があるから(←なんだか心魅かれる言葉です 長)

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