2021年01月11日
賤ケ岳の戦いに学ぶ―相手の心に寄りそう

皆さんこんばんは。
今回は「ビジネスに活かす戦国合戦術」第37弾として、「賤ケ岳の戦い」について、ビジネス的視点で学んでいこうと思います。
※『歴史と旅』増刊「日本合戦総覧(昭和63年1/10臨時増刊、秋田書店)」の邦光史郎氏の記事をベースに他ブログさんの記事などを参考にさせていただいております(下記)。
他人と何かひとつのことを推し進めるには「信頼関係」が重要です。
この「信頼関係」とは何かというと、「この人は私の利益を尊重してくれる」もしくは「私の権利を侵害しない」と思えることではないでしょうか。
相手にこう思ってもらうにはどうすればいいでしょうか?
世の中には小手先のテクニックがはびこっています。
相手にハードルの低い要求をして「YES」と言わせ続けることで断りにくい状況を作り、最終的な交渉でも「YES」と言わせる「YESセット」。
逆に大きな要求を先にして「NO」と言わせ続けることで軽い罪悪感を与え、その後に本命の要求をして「YES」と言わせる「NOセット」等々。
そういったテクニックの有用性は確かにありますが、それだけでは相手の心からの信頼を得ることはできません。
交渉の場を去ったあと、相手が「あれ?私、なんでYESっていったんだろう?」という疑問にさいなまれることも少なくないはずです。
今回は「賤ケ岳の戦い」に勝利した羽柴筑前守秀吉(以降「(羽柴)筑前守」)の動きから、そういった小手先のテクニックではない、心からの信頼を得る方法を学びたいと思います。
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